中国のネットユーザーは、北京の地下鉄を一言で「混雑」と表現する。4路線の開通からわずか2カ月あまりの3月8日、北京の地下鉄16路線の乗客総数は初めて1000万人を突破し、世界最多となった。
これほど多くの乗客の安全と快適さをどのように保障するかは、北京の地下鉄運営会社が直面する難題となっている。
地下鉄の総距離は10年で388キロ拡大
北京で2012年12月30日、4路線の地下鉄が新たに開通し、路線数は16本、総距離は442キロメートル、駅数は261駅、乗り換え駅数は36駅となった。総距離は2002年より388キロメートル延びた。
地下鉄に沿って街を歩き、買い物すれば、北京全域を網羅できるといっても過言ではないだろう。
路線の拡大とともに、乗客数も増加した。2002年の北京の地下鉄の1日平均乗客数はわずか132万1700人だったが、13年3月1日に初めて300万人の大台を突破、3月8日には1000万人に達し、モスクワの800~900万人を上回り世界一に躍り出た。北京の地下鉄は世界一忙しい地下鉄になったということになる。