全人大代表で上海国際港務集団股分有限公司の陳戌源社長は、「二種類に分類された国営企業が果たすべき職責や機能は異なるので、監督管理部門もそれぞれの方針に基づいて管理すべきだろう。」と指摘する。
上海国有資本運営研究院のレポートによれば、海外の公益性国営企業の管理監督には2種類の方式が用いられている。一つは国の資本によるもの(資本金やプロジェクト費用を含む)で政府が経営し、企業の幹部は国家公務員待遇、経営も財政予算に組み込まれる。もう一つは国家の出資やプロジェクトに対して財政支出や補助金によりサポートし、企業を市場化して運営するというやり方だ。レポートでは「中国のほとんどの公益性国営企業と海外の2番目に分類された国営企業は類似点が多い。政府の管理部門はこれらの公益性国営企業に対する管理監督を主に財政の安定性やプロジェクトの内容、運営効率によって行う。」といっている。
目指す方向は市場化改革の維持