中国太陽光発電産業の「起死回生」が可能か

中国太陽光発電産業の「起死回生」が可能か。 無錫尚徳太陽能電力有限公司は中国で初めて自己破産を申請した大手太陽エネルギー関連企業であり、熾烈な市場競争の中では、低コストの融資と政府の支援があっても、企業が永久に存続する保証はないことを地方政府と企業の管理層は既に実感している…

タグ: 中国太陽光発電産業

発信時間: 2013-03-27 16:32:17 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

最も価値のある教訓として忘れてはいけないのは、国際市場の変化に中国の企業が速やかに反応できなかったことだ。国際市場の需要が縮小している時でも、中国企業はもっぱら生産量の引き上げに振る舞い、特に多結晶シリコンなどローエンド製品の生産高の伸びは過剰で、大きな在庫圧力となった。市場シェアを維持するため、中国企業は価格競争に巻き込まれ、その結果、利益は大幅に落ち込んだ。一方で、中国企業による国内の原材料市場とハイエンド市場の開発が遅れているため、大量の原材料や太陽光発電のコア部品に関連する電力変換装置、電圧安定器などの製品の大半は依然輸入に頼っている。産業チェーンの欠陥に加え、ローエンド製品の発展速度が必要以上に速く、ハイエンドの発展が立ち遅れるという合理性にかけた現象が、企業の貿易収支のバランスを崩し、バランスシート(貸借対照表)の悪化を招いた。

太陽光発電産業はかつて、国家政策指向型産業であり、地方経済を牽引する命綱だった。地方の雇用と経済の安定を維持するため、一部の地方政府は税収を利用して企業の代わりに債務を返済することで、人員削減や統合再編をしばらく見合わせ、或いは破産の可能性を小さくすることはできたものの、それでも企業の債務は山のように積み上がった。政府への過度な依存から脱却し、市場の原則に基づいた運営方法によって新たな資金調達の道を模索することが、企業にとって差し迫った課題である。また同時に、企業は積極的に製品のモデルチェンジ・グレードアップに努める必要があり、単一的な組立て部品の販売から、生産ユニット、発電装置の建設などの川下産業へと事業を拡大させていかなければ、市場での競争力を維持することはできない。

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