■米国要因は不可避
魏氏は「中日韓FTA交渉は世界全体の構造にすでに後れをとっている。各国ともに積極的に時機を捉え、経済面で互いに譲り合うことで、政治的膠着局面の脱却を促すことを期待している。だが現在この段階でも各国は多少態度を保留している」と指摘する。
日韓が保留を選択する要因は米国の姿勢にもある。中日韓FTA交渉に関する議論の中で、米国要因は避けられない一環だ。米国の姿勢は東アジア地域の経済統合に「より多くの複雑な変数」をもたらすとの見方も多い。元ロンドン副市長で中国人民大学重陽金融研究院シニアフェローのジョン・ロス氏は「米国の政治的圧力のため、中日韓FTAの急速な進展はないだろう」と指摘する。