日本の経済産業省は先日、日本近海の海底地層のメタンハイドレートからメタンガスを分離することに世界で初めて成功したと発表した。日本はメタンハイドレートの商業化への鍵となる一歩を踏み出した。光明日報が伝えた。
日本の茂木敏充経済産業相は技術的難題を克服してメタンハイドレートの大規模な生産を実現し、「国産エネルギー」化する意向を表明した。これについて専門家の反応は分かれる。メタンハイドレートの利用は環境保護という世界の趨勢に合致しており、商業化への近道を見出せば世界のエネルギー供給構図が変わるとの肯定的な声がある一方で、メタンハイドレートの完璧な開発手法はまだなく、日本の動きは余りにもリスクが大きく、環境・地質災害を引き起す可能性があると疑念を呈する声もある。
■世界のエネルギー構図を変える可能性
中国石油・化学工業連合会の李寿生副会長は日本のメタンハイドレート開発の動きを注視し続けてきた。「これは良いニュースだ。人類の新エネルギー開発にとって重大なブレークスルーであり、将来代替エネルギーについての新しい考え方を提供する可能性がある」。
「ポスト石油時代」の重要なエネルギーとして、メタンハイドレートのエネルギー総量は石油、石炭、天然ガスなど既知の化石燃料の総量の2倍に相当すると科学者は推定する。どの国にとっても巨大な潜在的エネルギーであることは明らかだ。
中国社会科学院財経戦略研究院の史丹副院長は日本はメタンハイドレートの商業化を実現するのはまだ難しいが、世界のメタンハイドレート開発研究の加速を先導すると指摘する。
最近米国で巻き起こった「シェールガス革命」と合わせて、メタンハイドレートの開発・利用は天然ガス供給量を押し上げる可能性があるため、将来的に世界のエネルギー市場の構図が変わると指摘する専門家もいる。