なにしろ、私の関係しているある団体の懇親会の際に、会がおひらきになる間際になって、渋滞にひっかかった人が駆けつけるようなことが何回も起こっており、いつも「北京はどうしょうもないのさ」とあきらめ気味の人がかなりいたのを覚えている。
しかし、公共交通システムがだんだんと整備された今日、そういう会合にゆうゆう、余裕たっぷり地下鉄を乗り継いで来る人も増えてきたので、そのうちにこの問題も解決されるに違いない、と思うようになっている。
北京は古都として長い歴史のある町で、だんだんと変化、発展をとげてきた町とも言える。したがって、最初からグランド・デザインがあって、それにもとづいて発展してきたのではない。そういうわけで、たえず再開発を続けながら近代化を目指していると言ってもよい。