◆独・米、日本車のシェアを争奪
日本車の低下したシェアを争奪したのはどの企業だろうか。日本車の3月のセダン販売台数は18万1200台(17.44%)、ドイツ車は25万5900台(24.64%)、米国車は16万4800台(15.86%)、韓国車は9万5600台(9.20%)、フランス車は4万4800台(4.31%)となった。日本車は前年同期比で大幅減となったが、その他の海外ブランドは好調で、中でもドイツ車と米国車の増加率が大幅に上昇した。同様に日本車の3月の乗用車販売台数は59万4000台(13.43%)、ドイツ車は83万8600台(18.96%)、米国車は52万6000台(11.89%)、韓国車は39万8200台(9%)、フランス車は14万2700台(3.23%)となった。そのうちドイツ車の市場シェアが急上昇した。
上述した内容からも、ドイツ車が第1四半期に、フォルクスワーゲンのデュアル・クラッチ・トランスミッション(DSG)のリコールによる影響を受けなかったことが分かる。これを裏付けるもう一つのデータを見ていこう。第1四半期の販売トップ10の車種のうち、フォルクスワーゲンの4車種(「ラヴィーダ」、「サジター」、「パサート」、「ジェッタ」)が入選した。業界内では、DSGのリコールは3月末から開始されたため、影響が今後にずれ込む可能性があると予想されている。
ドイツ車の他に密かに喜んでいるのは米国車だ。長安フォードは中国系の比亜迪と共に、3月に販売増加率が最も高い企業となった。長安フォードの3月の販売台数は4万4300台で、月間ランキングで8位に入選した。また第1四半期のセダン販売台数トップは依然として上海GMで、計35万3500台に達した。