中国国家統計局は15日、不変価格により計算すると、中国の2013年第1四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比7.7%増加し、12年第4四半期より0.2ポイント低下したと発表した。景気回復が1四半期だけとなったのは今世紀に入って初めて。エコノミストは、第1四半期の成長率の変動は中国の今回復トレンドが弱いことを示すと分析。安定成長は今年の経済運営で直面する主な課題となり、次段階のマクロ調整策は重点を安定成長に置き、金融緩和の実施時期を先延ばしすると同時に、改革を加速すると見られる。
第1四半期のGDP成長率の低下について、国家統計局の盛来運報道官は、主に国際情勢の複雑な変化と国内の積極的な調整が原因だと分析する。世界経済はまだ大幅調整の時期にあり、回復のペースは遅い。特に、一部の先進国が次々と量的緩和策を実施し、さらにその規模を拡大したことで、発展途上国の輸出面の難度は高まった。