◆わずかの利益で撤退?
日本の上述した資金の流れの変化が、一時的なものに過ぎないか一つのすう勢であるかは現時点では確定できないが、日本の10年物国債の利回りは依然として1%を下回っている。長期的に日本経済の空売りを唱えてきたヘッジファンドは、すでに勝利の兆しを目にしているようだ。
ヘッジファンドマネージャーのKyle Bass氏は、「日銀は国債保有者の激しい反応を引き起こしているが、これは日本国債が将来的に投げ売りされる可能性を示している。この市場の神聖なる光の輪が初めて色あせ、日本国債の投資家らが恐慌をきたし始めている。しかしおかしなことに、彼らはまだ『大丈夫、我々はうまくやれる』と言い続けている」と語った。ベアリング投資顧問のファンドマネージャーの溜学(たまるまなぶ)氏は、「今日銀以外に日本国債を購入しようとする人はいない。日本国債はもはやリスクゼロの資産ではなくなり、リターンゼロの資産に近くなった」と述べた。
日本問題研究の専門家、日本空売りを専門的に行うファンドの代表者であるChristopher Rigg氏は、「日本の大規模な量的緩和策により、日本国債の利回りが2%に上昇する可能性がある。日本崩壊を唱える人の予想する6-7%には程遠いが、空売りで十分に儲けることができる」と分析した。