韓国政府は16日、総額17兆3000億ウォン(約155億ドル)の補正予算案を発表した。財政出動によって雇用創出、景気刺激を図ると同時に、大幅な円安による衝撃への企業の対応を支援する。景気刺激策のうち2兆ウォンは政府が拠出し、残りの部分は国会の承認が必要だ。朴槿恵大統領の指導するセヌリ党は国会で多数議席を占めている。南方日報が伝えた。
韓国では昨年末に家計債務が過去最高に達し、消費の伸びが妨げられた。さらに最近は大幅な円安が進み、過去半年でウォンは対円で21%上昇。これによって現代(ヒュンダイ)自動車、サムスン電子など輸出依存型の韓国企業は海外での製品価格が上昇し、業績の伸びが妨げられた。