一部の経済専門家と金融関係者が中国の1-3月の輸出データを疑問視し、「世界経済の現状と人民元の値上がりから見て、輸出額が水増しされている可能性がある」と指摘した。
米金融大手バンクオブアメリカ・メリルリンチのエコノミストは次々と、1月と2月は「異常なデータ」、3月の輸出額については「粉飾された数値である可能性がある」と指摘した。輸出額の粉飾には、地方政府が経済データを現状よりも良く見せようとしたことが背景にあり、また、香港を中継することで輸出額を水増ししていた中国企業も存在するという。
4月10日、海関(税関)総署の報道官で総合統計局の局長、鄭躍声氏は記者らの質問に対し、「内陸部と香港はデータの計算方法が違うため、両地域の貿易データに食い違いが生じた」と説明した。また、「一部の企業で輸出によって香港から内陸部に資金を移し、内陸部と香港ドルの利ざやを稼ぐ動きがあることに海関総署は既に注目している。関連部門は状況を観察し、適切な時期に対応する関連措置を実施する可能性がある」とも述べた。
4月18日、中国商務部は定例会見を開催し、沈丹陽報道官は「商務部は引き続き、海関総署関連部門と共に、調査を進める方針である」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年4月19日