統計データによると、中日関係の影響を受け、日系4大自動車メーカーの中国での売り上げは今年第1四半期、依然として前年から大幅に下落し た。このうちマツダは落ち込みが最も激しく、売上台数は4万5235台にとどまり、前年同期比41.5%減となった。日産の売り上げは28万 4000台で同比15.1%減、トヨタの売り上げは21万1500台で同比12.7%減、ホンダの減少幅は比較的小さく同比5.2%減だっ た。
これに対し、ドイツ・米国・韓国・欧州メーカーの売り上げは業界全体の成長率19.4%をいずれも上回った。欧米自動車メーカーは中国で、 品質や燃費の向上、仕様の充実化、サービスレベル向上などを通じて、日系メーカーをトップに付けてきたこれまでの優勢を打ち消し、さらには劣 勢に転換しつつある。中国メーカーの新車発表を含むさまざまな方面からの圧力を受け、日系メーカーの前進は困難を極めている。
さらに災いとなったのが、エアバッグの不具合による大型リコール。日系4大メーカーのトヨタ・ホンダ・日産・マツダはこのほど、エアバッグ が事故時に不具合を起こす可能性があるとして世界で340万台に及ぶリコールを宣言した。大陸部では合わせて3.2万台がリコールされた。日 系自動車のブランドイメージ復活にとっては大きな打撃となった。