米ドルの対人民元レート(中間レート)は6.2342元となり、前日より66ベーシスポイント低下し、6.24を割り込んだ。4日連続で上昇する人民元相場は、2005年の為替制度改革以来で最高水準に達した。
中信銀行(本店)の金融市場部の劉維明氏は、「中国の最近の輸出データは好調だ。またアジアの通貨の相場が上昇しており、これまで換金が見送られていた手元資金が人民元に換金された。これらは人民元相場の上昇を支えた要素だ」と分析した。
人民元相場の上昇には、一部の「ホットマネー」の影響がある。オーストラリア・ニュージーランド銀行の報告書は、「好調な輸出は、中国の外国為替資金残高の年初の大幅増にある程度合致している。このような傾向は、一部のホットマネーが貿易ルートを通じて中国内に流入し、中国内の高い利差を獲得しようとしている可能性がある」とまとめた。