中国自動車工業協会が発表した3月販売数データによると、「南北フォルクスワーゲン」の販売数が引き続き絶好調で、国内自動車市場のトップを走っている。逆に昨年9月から低迷している日系自動車は、依然として好転していない。
同データによれば、3月の中国自動車販売数はそれぞれ208.52万台と203.51万台で、歴代最高を記録した。増加率はそれぞれ10.88%と10.69%で、環比変化率で見るとそれぞれ54.76%と50.22%となった。そのうち日系乗用車の四半期の販売数は16%のマイナスだった一方、ドイツ系、アメリカ系、韓国系、フランス系はすべてプラスとなった。なかでもドイツ系、韓国系、フランス系の増加率は30%を超える。市場占有率から見ると、ドイツ系、日本系、アメリカ系、韓国系、フランス系の乗用車の市場シェアはそれぞれ19%、13.4%、11.9%、9%、3.2%だった。
依然としてマイナス成長ではあるが、前2か月と比較すれば、日本ブランドの3月の販売数は明らかに増加しており、その増加率は78.1%と高い。
北京の「広汽トヨタ」4S店の店長は、「3月中下旬以降、来店者数は大きく増加している。一日あたり平均10台以上を売り上げている」と言う。日系車の販売数の落ち込みは去年末に底を打ち、その後は緩やかに回復する傾向にある。日系車の回復が遅い主因として、政治的要因や民族感情以上に、日系車には「ユーザーはいるがファンはいない」ことにある業界筋は指摘する。つまり日系車メーカーは、技術力にせよ、デザインの魅力にせよ、一般の人々の心を惹きつけるまでには至っていないということである。