中国最大のデジタル高画質動画ポータルサイトとして知られる「思路網」がこのほど、閉鎖された。世界知的所有権の日である26日、北京市文化法執行機関は、知的財産権侵害の容疑で当該サイトを閉鎖したと発表した。
「思路網」には既に10年の歴史があり、大量のブルーレイ高画質の映画、高品質の音楽やゲームなどが集まっており、会員は140万人を超える。2012年年末、北京市の文化法執行機関は「思路網が大量の海賊版を所有し、知的財産権を侵害している疑いがある」との通報を受けた。
調査の結果、当該サイトは表向きは、ブルーレイ動画を紹介するサイトだが、付属する掲示板「高清之星」には大量の海賊版映画やテレビドラマが存在し、いずれも高画質のブルーレイ形式で、利用料金を支払えばダウンロードできるようになっている。
法執行機関職員によると、同サイト運営会社社長・周某(45歳)容疑者は、北京工業大学卒の修士学位を持つITエリートである。
また、「思路網」には139人の従業員がいるという。うち、周某容疑者など8名の会社経営幹部は、知的財産権侵害の容疑で既に刑事勾留されているほか、ダウンロードのリソースを5万件以上アップしたとして、30名の従業員が逮捕された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年4月27日