中国国家統計局は9日、4月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)を発表した。発表によると、同月のCPIは前年同期比で市場における事前予想の平均値をやや上回る2.4%となった。中でも、食品価格が4.0%の上昇、非食品価格が1.6%の上昇だった。同月のPPIは、前月比と前年同期比でそれぞれ0.6%、2.6%低下し、前年同期比での低下幅は2012年9月以来最大のものとなった。
業界筋は、「今回発表されたデータで、マクロ経済が依然弱い回復傾向にあり、投資家の様子見の姿勢、消費不足の状況、不確実な貿易情勢には大きな改善がないことが示された。これは政策調整の難度を高めており、政府が消費・投資構造を調整し、産業政策の細分化を図り、財政政策の合理化をさらに進めることが迫られている」と指摘する。
「中国証券報」より 2013年5月10日