「アベノミクス」が段階的な勝利を収めた。米国の経済データが予想以上に良好だったことから、9日のニューヨーク外国為替市場では円/ドルが100円の大台を突破し、1営業日で1.6%安となった。ウォールストリートのヘッジファンドのベテランマネージャー、ジェームズ氏は10日、「上海証券報」に対し、円の空売りは世界的な動きとなっており、円がさらに20%安くなれば災難は避けられないと話した。
また、円安後に多くの円資産はさらに高い利益を求めて海外に流出し、円への圧力は高まるとの分析もある。
1ドル100円突破
1カ月以上にわたって上下を繰り返した後、9日のニューヨーク外国為替市場では円/ドルが100円の大台を突破した。米国が同日発表した1週間の新規失業保険申請件数が予想より少なかったため、ドルは高値となり、円にとっては一里塚となった。