最新の統計データによると、今年第1四半期、中国高級車市場の成長率はわずか8.34%に留まった。昨年同期と比べると、販売台数の増加率は80%も減少し、急速に鈍化している。業界関係者は「中国政府は今年初旬より、公用車の使用を厳格に管理し、贅沢品消費の規制を強めている。社会全体の雰囲気および政府の要求が、高級車消費に大きな影響を及ぼしている」との見方を示す。中国広播網が伝えた。
▽高級車消費が大幅に減少
高級車メーカーにとって中国市場はかつて、確実に利益を得られる「おいしい市場」であり、成長率が高位をキープし続けていた。2010年、中国高級車市場の成長率は80%に達した。2011年は、中国自動車市場全体の成長率がわずか4%であったにもかかわらず、高級車市場だけは依然として30%の大幅増を記録した。
しかし昨年以降、飛躍を続けていた高級車市場にややブレーキがかかった。北京亜運村自動車交易市場の顔景輝副総経理は、「中国高級車市場では昨年、大規模な価格競争が繰り広げられた。低価格によって販売台数を稼ぐ、さらには販売台数も価格も下がるといった状況が見られ、各メーカーおよび業界全体に大きな影響を及ぼした。また、高級車の需要と供給はマクロ経済と政策の影響も受けた」と語る。
顔氏はまた、「中国政府は今年初旬より、公用車の使用を厳格に管理し、贅沢品消費の規制を強めている。社会全体の雰囲気および政府の要求が、高級車消費に大きな影響を及ぼした。これを受け、公用車としての高級車受注の多くが白紙となった。また、購入制限策も影響している。今年の春節、特に3月以降、公用高級車の消費は大幅に減少した」と述べた。