中国商務部(商務省)の沈丹陽報道官は16日に開かれた定例記者会見で、「人民元相場の上昇は、中国貿易会社に大きな影響を与え、輸出企業にとっては不利な影響が多い。企業は長期的な経営の先行きに対する自信を失っている。中でも、注文があっても受注に踏み切れないという現象が際立っている」と表明した。中国経済網が伝えた。
中国外貨取引センターは木曜日、5月16日に銀行間外貨市場における人民元の対米ドル相場(仲値)が、6.2096に達したと発表した。人民元相場(仲値)は9日に6.20を切り、為替相場形成メカニズムの改革後の新記録となる6.1925に達してから、5営業日が経過している。
急速な元高により、最も影響を受けるのは貿易会社だ。沈報道官は、「人民元相場が近頃高騰しており、輸入貿易の条件改善を促してはいるが、輸出企業の受注および利益に深刻なマイナス影響が生じている」と語った。