中国国際養老サービス業博覧会で、記者は日本の介護士の専門的水準に驚かされた。環球時報の記者は日系企業の展示ブースで、左半身麻痺の高齢者の介護法を実演する、細部まで行き届いた介護士の姿を目にした。例えば高齢者をベッドの端に座らせる際に、介護士は膝を曲げ高齢者より低くなり、目を少し上向けて話をする。寝たきりの高齢者に自宅入浴サービスを提供する際には、看護師・介護士・作業員の3人が一組になり、高齢者の狭い自室にも運び込める分解可能な浴槽を運ぶ。看護師はまず高齢者の基本的な身体検査を実施し、入浴が可能かを判断する。可能な場合は、落ちないように浴槽にネットを張る。それから入浴になるが、高齢者のプライバシーを考慮し、タオルで高齢者の体を覆う。入浴後も身体検査をし、適時に水分補給をする。
日本の高齢者介護にも数多くの問題が存在する。国と地方政府の老人介護施設は不足しており、申請後に数ヶ月から1年以上待つ必要がある。民間の介護施設は待つ必要がないが、価格が高額だ。また介護士の不足も深刻化している。日本の議員は、政府に助成金の支給を増加し、介護士の待遇を改善し、新たな法整備により高齢者介護の環境を改善するよう積極的に提案している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年5月20日