◆10カ月連続の赤字
財務省が22日に発表した貿易統計(速報)によると、4月の貿易赤字額は8799億円となり、10カ月連続の赤字となった。これは現行の統計方法の採用を始めた1979年以降で最大の赤字額とされる。
原発停止により火力発電に使用される化石燃料の需要が急増し、また燃料価格の高騰が加わったことで、4月の輸入額は6カ月連続で増加した。また円安により輸入価格が上昇し、赤字が拡大した。しかし4月は自動車輸出などが好調で、輸出額が前年同月比3.8%増となり、2カ月連続の増加となった。
アナリストは、「日銀の量的緩和が猛威を振るい続け、円安のすう勢が覆し難くなっている。近年円高に苦しめられていた自動車産業は、輸出の大幅増により力を取り戻す可能性がある」と指摘した。昨年の業績を見ると、トヨタ、ホンダ、マツダなどの自動車メーカーの利益が急増しており、ソニーは5年ぶりに黒字転換を実現した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年5月23日