先般開かれた中国国務院常務会議は、2013年の経済体制改革に向けた9つの重要な取り組みに関する決定を行った。そのうち、金利と為替レートの市場化改革を着実に実施すること、人民元建て資本項目の兌換自由化の操作方案を提起することの3つの重点課題は、まさに人民元の国際化を推進するための基盤である。24日付中国証券報が伝えた。
金利・為替レートの市場化改革及び人民元建て資本項目の兌換自由化の3つの改革は、プロセスにおいてはどちらが先かという絶対的な順番はないものの、相互的に協調して推進しなければならない。外国為替市場と金融市場の間には金利平価というメカニズムが働いており、自国通貨と外国通貨の金利の差が為替レートを左右する重要な要素となる。仮に人民元為替レートと金利の市場化に食い違いが生じ、どちらか一方でも価格決定メカニズムが不健全な状態となり、価格発見機能に欠陥が生じれば、双方の効率にマイナスの影響を及ぼすことになる。