長期国債の利回りが大幅に上昇しており、日本金融部門の資産減額の予想を招いている。これにより信用引き締め効果が生じ、日本経済の衰退を深めることが懸念される。日経平均株価はこの予想を受け、利益確定のための投げ売りにより暴落が生じた。
中国にとって、円安が中期的に形成する外部リスクは、人民元の未来の潜在的な重大リスクになる。なぜなら過去数十年間と異なり、日本の高級電子製品・自動車・工業製品は、韓国・台湾・中国本土などの隣接する経済体と直接競合しているからだ。この情勢は、東アジアのその他の経済体の、本国通貨の相場引き下げを迫る可能性がある。同地域内でほぼ唯一といってもよい変動性に欠ける通貨である人民元は、このリスクを大幅に拡大し、2013年の中国の経常利益に明らかなプレッシャーを形成する。