中国中央銀行の為替政策はジレンマに陥っている。経常利益を支援すれば、円安ドル高の局面で元安を求めなければならない。一方で背後に潜む巨大な経済バブル(不動産と産業能力)を考慮するならば、人民元相場の上昇を維持しなければならない。人民元が元安を操作した場合、資産価格の急激な低下を招き、国内の信用引き締め圧力を拡大する。なぜなら人民元の信用供給は過去10年間に渡り、資産価格上昇により拡大されていたからだ。元建て資産の縮小は、信用条件の大幅な上昇を意味しており、これにより巨大な通貨引き締め効果が生じ、景気低迷およびさらなる元安の圧力が生じる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年5月27日