限りある地方財源
都市化推進は大量の国家資金を必要とする。中国では現在、注目を集める地方債問題が誘発されている。日本にもこの問題は存在しており、過去数十年間の都市化推進と密接に関連している。この問題は現在も解決されておらず、深刻化を続けている。
学習院大学経済学部教授石井晋氏は、「日本の都市化の主な財源は、地方税・国税・地方債だ。その他に、政府が所有する金融機関からの融資、民間金融機関からの融資も、一部の資金源になる。日本でも1990年代の中盤から、地方債が深刻な問題になった。これは各地の道路建設・都市再開発に巨額の資金が必要であり、また日本経済の低迷と人口減少などにより税収減が生じたためだ」と指摘した。