「中国のための開発」が、ホンダの上海モーターショー出展の中心的なテーマとなった。伊東社長は中国人消費者の好みに合ったより多くの製品を開発し、中国の原材料、中国産の金型を使用し、中国人従業員により生産・販売しようとしている。
伊東社長はこのほど、中国事業に詳しい倉石誠司中国本部長と共に、「自動車商業評論」のインタビューに応じた。
Q:日本車は昨年より、対応不可能な要素に直面している。ホンダはグローバル発展の角度から見て、現地生産と同時にいかにリスクを避けるべきか。いかに現地の消費者に安心してもらうべきか。
A:当社が世界で展開している自動車生産・販売の歴史から見ると、当社は最も早く米国で自動車を現地生産した企業だ。そして1980年代に、米国でも日本車不買が生じたことがある。しかしそのような不利な要素を受けながらも、当社は現地生産を諦めず、米国人による研究開発、現地工場での生産を続けた。