中国のレアアース生産量は2012年、世界の総生産量の85%以上を占めた。中国は同年のレアアース消費量のうち、70%を占めた。IHSの報告書の作成者であるSamantha Wietlisbach氏は、「供給中断は、各国の主な関心事になっている。数年前の供給中断により、日本の自動車・電子産業が稼働停止に追い込まれ、レアアース資源に依存する世界の製造工業に影響を与えた」と指摘した。
同氏はまた、「一部の政府は、世界が中国のレアアースに依存するという構造が、国家安全の利益および工業の脆弱性を高めることを意識している。また供給不足によりレアアース価格が高騰し、レアアース資源の輸出コストが増加する。これは世界の供給多元化、代替資源の模索に対して警鐘を鳴らしている」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年6月5日