李克強総理は2013年6月3日夜、欧州委員会のバローゾ委員長と電話会談を行った。中国外交部ウェブサイトが伝えた。
李総理は、「中国政府は中国・EUの太陽パネル製品を巡る貿易紛争に注目している。本件は中国の重大な経済利益に関連し、適切に処理されなかった場合は中国側の利益を著しく損ね、また必然的に欧州側の利益を損ねることになり、中国・EU提携の大局に影響を及ぼす。中国側は貿易保護主義および、貿易救済措置の濫用に断固反対し、中国の利益を保護する。双方は貿易戦争ではなく、対話・協議により問題を解決するべきだ。貿易戦争に勝者は存在しない」と語った。
李総理は、「中国とEUは互いに重要な提携パートナーであり、広範な共通の利益を持つ。双方の経済・貿易規模は巨大で、一部の摩擦が生じるのは正常な現象だ。中国側は欧州側と、既存の二国間経済・貿易メカニズムに基づき、関連問題について意思疎通をし、双方が受け入れられる合理的な解決策を見出し、中欧の全面的な戦略パートナーシップの発展の継続を共に促していく」と述べた。
バローゾ委員長は、「欧州側は中国・EU関係と中国側の関心事を重視しており、中国側と対話・協議により貿易摩擦を解決し、中国・EU関係および各分野における提携の前向きな発展を促したい」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年6月5日