中国銀行は26日に北京で、マクロ経済の金融情勢についての展望・分析をまとめた報告書を発表した。「人民日報」海外版が伝えた。
同報告書のグローバル情勢についての見方によると、2013年第2四半期(4-6月)はグローバル経済の復興状況が前期に続いて分化する傾向にあり、世界全体の成長率は前期比2.5%上昇した。第3四半期(7-9月)には、米国経済が引き続き復興を進め、欧州経済は二番底から抜け出す糸口をみつけ、新興市場は全体として安定をみせることが予想される。こうした動きが後押しして、グローバル経済は引き続きゆっくりと復興していくが、資本市場では継続的な調整のリスクが増大するものとみられる、という。
同報告書は国内情勢について次のような見方を示す。需要の弱まり、生産能力の過剰、政策的調整などの要因の影響を受けて、今年に入ってから中国の経済成長は鈍化し続け、第2四半期の国内総生産(GDP)成長率は7.6%前後になるとみられる。今後の調整政策では安定的な成長とリスク防止を結びつける必要がある。経済の下降リスクと金融市場の変動に直面して、経済低迷における政策の最低ラインを決め、政策を適度に緩める可能性と弾力性、そしてストックを保留しておくことが必要になる。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年6月28日