6月最後の週、中国人民銀行(中央銀行)は定例の公開市場操作(オペ)の実施を全面的に見送り、満期を迎えるレポ分などを通じて差し引き250億元の純資金放出を行った。市場が徐々に人民銀のペースに適応し、上半期末という要の時期も過ぎようとしていることもあり、銀行間市場の資金需給状況は日増しに好転している。28日付中国証券報が伝えた。
25日に続き、人民銀は27日も引き続き中央銀行手形の発行、レポ取引及びリバースレポ取引による資金吸収や資金供給をいずれも実施しなかった。調査会社Wind資訊の統計データによると、今週は2つの28日物レポが満期を迎えるため、合わせて250億元を市場に供給できる。これにより、人民銀はオペを通じて4週間連続の純資金放出を実現した。6月第1―3週の純資金放出の規模はそれぞれ1600億元、920億元、280億元である。月別のデータを見ると、6月のオペの満期分は計3510億元で、合わせて460億元を吸収し、純資金放出の規模は3050億元に達した。