2012年下半期の強気相場から一転、2013年上半期の香港株式市場は弱気ムードとなり、ハンセン指数の下げ幅は8%を超え、世界の主要株価指数の中でも最も弱含みの傾向を示している。米連邦準備制度理事会(FRB)の量的緩和撤退観測が強まったことと、中国内陸部の経済指標が予想を下回ったことは、香港株式市場の続く下落傾向を招いている主な要因であると見られる。1日付中国証券報が伝えた。
香港株式市場の上半期の動向には3つの特徴がある。一、株価指数が米国株と乖離していること。二、香港の地元企業関連株と内陸部企業関連株の相場の分化。三、業績安定業種と業績周期性の強い業種の相場の分化。
下半期の相場を展望すると、米国経済の回復ペースが加速する可能性が大きく、量的緩和からの撤退はもはや明確となっており、昨今の香港株の下落傾向は量的緩和縮小懸念をほぼ反映している。下半期、香港株にとっての最大のリスク要因は内陸部にある。資金需給状況の中長期的な逼迫局面が続いていることが、中国企業株の相場回復を妨げる可能性がある。
「中国証券報」より 2013年7月1日