多くの専門家と銀行業界筋は、現在の状況から、下半期及び今後長期間にわたって、銀行業の不良債権と不良債権率がともに上昇傾向をたどることはほぼ確実となっていると指摘する。ただ、不良債権と不良債権率の上昇幅がそれほど大きくなく、リスクはなお制御可能な範囲内にあると見られる。
不良債権上昇圧力を受け、中国の商業銀行が貸倒引当金の積み増しを強化している。これは、商業銀行の業績に大きく影響し、中国銀行業の2013年の純利益伸び率がさらに鈍化することになる。しかし、多くの専門家は、2013年の中国銀行業の年間純利益伸び率が約10%になると見ており、純利益伸び率がぎりぎりで二桁に維持される見通しである。
「中国証券報」より 2013年7月3日