7月3日から9日は「全国核緊急対策宣伝ウィーク」である。中国の核緊急対策分野における全国的な大型宣伝活動は初めてとなる。テーマは「核緊急対策・核安全防御線の共同構築、原子力エネルギー事業の科学発展の共同促進」。現在、世界の稼動中の原子力設備は435基に上り、電力の16%が原子力発電によるものである。中国の原子力発電業は急成長段階に入り、17基が稼動中、28基が建設中。また、中国の原子力発電設備は良好な安全記録を維持し、2級以上の事故はまだ発生していない。
国家原発事故緊急対応調整委員会の副主任、国防科技工業局の馬興瑞氏は、核の安全は原子力エネルギー事業の「ライフライン」であり、核緊急対策は核の安全を維持する最後の障壁であると話した。近年、中国の核緊急対策の取り組みは迅速な発展を遂げている。2008年以降、国防科技工業局がリーダーシップをとる国家核緊急協調委員会は、四川大地震の危険対策、北京オリンピックと上海世界博覧会の核安全維持活動や、日本の福島での大規模な原発事故、朝鮮の3回目の核実験および四川省・蘆山地震の影響への対応などに取り組み、核に関する重大な出来事において非常に大きな役割を果たした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年7月5日