すでに進み始めているデレバレッジ(レバレッジ解消)のプロセスは、長期的な改革であり、そのペースが速すぎれば、経済成長が短期的に過度に減速するリスクを招くことになる。そのため、金融改革に力を入れ、民営銀行の設立と金利の市場化を促進し、既存貸付による経済支援効果を最大限に発揮できるようにする必要がある。中小・零細企業の資金難問題を解決することを通して、長期的な経済改革と短期的な経済の減速とのバランスの維持を図っていかなければならない。5日付中国証券報が伝えた。
世界金融危機以来、中国経済のレバレッジ率は上昇し続けており、経済のシステマティック・リスクも急激に高まっている。とりわけここ数年、多くの業種で生産能力の過剰がすでに深刻な問題となっている中、刺激策がそれに拍車をかけたことで、実体経済全体のレバレッジ率が絶えず上昇する状況を招いた。デレバレッジが経済の構造調整を促進し、過剰生産能力の解消にプラスに働き、長期的な経済改革の目標実現を後押しすることは明らかである。新たな生産能力により高い条件を定めることで、従来型産業の改良・グレードアップを推進する一方、立ち遅れた生産能力の淘汰のペースを速めることができる。