協定の調印により、中国製の衣料品・靴・帽子や農産物なども、ゼロ関税でスイスに輸出されることになる。業界関係者は、「中国製品は現在、スイス市場で高いシェアを占めていないが、協定の調印によりスイスおよび欧州諸国が中国製品を重視するようになり、中国製品の欧州市場進出が促される」と指摘した。
中国国家発展改革委員会対外経済研究所研究員、国際協力室主任の張建平氏は7日、「ゼロ関税が適用される製品の比率が非常に高くなっているが、これは両国間の産業構造が高い相互補完性を持つためだ。中国はスイスとハイレベルの自由貿易協定を調印することで、欧州のその他の国と同様のハイレベルな協定を調印しようとしている」と分析した。復旦大学国際貿易研究センター主任の強永昌氏は、「スイスはEUに加盟しておらず、中国とEUの貿易関係の改善に効果をもたらさないが、中国の経済的地位に関する他国の評価に対して、象徴的な意義を持つ」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年7月8日