2013年上半期の海外貿易や物価、金融などの重要な経済データが今週から続々と発表される。輸出、消費者物価指数(CPI)、国内総生産(GDP)などに対する市場の予測を見ると、経済成長の減速にかかる圧力は依然大きいことが分かる。しかし、指導部の成長鈍化に対する許容度が高くなっていることを考えると、調整政策が緩和される可能性はないだろう。
アナリストは「間もなく発表される6月の輸出データは低迷が想定され、マイナス成長の可能性も否定できない」と見ている。商務部の沈丹陽報道官は先般、「過去数カ月の貿易の成長傾向は昨年から実施している海外貿易安定政策と外需市場の部分的な回復によるものである。しかし、これらの好材料は5月には概ね消化されてしまった。1000社あまりの企業に調査を行った結果、人民元の値上がりと外需の低迷は今後数カ月の輸出にマイナスの影響を与えることが分かった」と述べている。
貸付のデータを見えると、資金供給の逼迫により、多くの銀行で貸付を縮小する動きが出始めており、6月の新規人民元建て貸付は8000億元前後となる見込みだ。興業銀行のチーフエコノミスト・魯政委氏は「全体的に見ると、6月の新規貸付規模はそれほど大きくならず、7000から8000億元前後に止まる」と見ている。