中国国家統計局が9日発表したデータによると、6月の中国の消費者物価指数(CPI)は前年同期比で2.7%上昇した。上昇幅が前月から0.6ポイント拡大した。アナリストは、「タイムラグ要因でCPIの上昇幅が拡大した面もあるが、注意に値するのは、家賃が上半期に上昇し続けていたことだ」と話す。10日付中国証券報が伝えた。
家賃の持続的な上昇の裏には、不動産業への資金流入が続き、そのスピルオーバー効果により、関連分野の価格も上昇し、新たなインフレ要因となっている。家賃が上昇し続けていることは、中国にとって大きなインフレリスクとなっている。中国は今後流動性のデレバレッジを続ける必要があると指摘されている。
「中国証券報」より 2013年7月10日