当然のことだが、アベノミクスの何よりも金融を指標とし、市場への信頼感を高め、資産効果を引き上げ、実体のある投資を再び推進し、戦略的産業を奨励し、戦略市場を開拓し、潜在的な成長力を上昇させるという「逆行型振興」の政策ロジックは、危機の後に実体経済が金融・経済へ移行していくという世界経済の流れに合致するものだ。だが安倍首相が1回目の任期中に採用した逆行型振興モデルを参考にしながら、景気と改革という2つの戦略的構想を止揚して継承しなければ、改革の手はゆるみ、成長戦略は幻となり、市場の信頼は失われ、株式市場が混乱に陥る、という点が問題なのだ。
参議院選挙に際して、日本の有権者がアベノミクスを評価するかどうか、アベノミクスにどれくらいの点数をつけるかがが注目される。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年7月18日