【ロイター通信 北京 7月19日】中央銀行(中国人民銀行)は金曜日、木曜日より金融機関貸付金利を全面的に自由化すると表明した。これまで市場から期待されてきた同措置の実現は、中国の新指導部の市場中心型の改革実施にかける決意を示した。
中央銀行の同決定は、商業銀行の貸付事業を巡る自由競争を促す。中国人民銀行は金曜日、同改革は企業の融資コスト削減の一助となると表明した。
中央銀行の行動は、中国政府が金融システムとその他の経済部門のねじれを解消し、輸出・投資を中心とする経済成長へのモデルチェンジによる経済成長を実現しようとする意志を示している。
米財務省の報道官は、「これは中国が金融システムの改革・開放に向け踏み出した新たな一歩であり、歓迎を表明する」と語った。
アナリストは、「李克強総理の就任から4ヶ月が経つが、これは指導部が課題多き改革を真剣に推進していることを意味する」と分析した。