【米ウォール・ストリート・ジャーナル ウェブ版 7月19日】
中国は貸出金利の規制を撤廃し、銀行が自ら希望する金利による貸付を実現した。これは何を意味するものだろうか。
これは経済成長が鈍化している中国に対して、直ちに力を与えるものではないかもしれない。また今回の措置は、多くのエコノミストが期待していたほど力強いものとはならなかった。しかしこれは明確なシグナルであり、中国が改革を必要としている金融システムの、徹底的な整理を実施しようとしていることを示している。
中国の指導者はこの措置により貸付金利を引き下げ、銀行間の競争により、その実体経済に対するさらなる貢献を促し、経済発展を推進しようとしているようだ。しかし最も重要なことは、中国の指導者が預金金利の自由化といったより徹底的な改革を実施し、危険極まりないとされている金融システムを支えようとしている可能性があることだ。