20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が20日、閉幕した。中国の楼继偉財政部長は会議で、「中国の経済成長は減速しているが、雇用情勢は悪くない」と述べた。また、「中国政府は大規模な経済刺激策を打ち出すことなく、改革を通じて成長と雇用を促す」と強調した。
楼氏は「上半期の中国の経済成長率は7.6%だった。年間の経済成長率は7.5%が目標だ。上半期は都市部で昨年同期に比べ38万人多い732万人の雇用を創出しており、経済成長は減速しているが、雇用情勢は悪くない。これは主にサービス業の雇用が伸びているためで、データをみると、サービス業の投資と電気使用量の伸びが速い」と指摘。
楼氏の分析によると、輸出の経済成長への貢献率は上半期0.9%で、中国の経済成長は主に内需を拠り所としており、経済構造が前向きに変化していることを表している。中国政府は改革を通じて経済成長と構造調整を促す方針だ。
中国の財政税収改革について、楼氏が明らかにした関連政策の方向性は次の通り。