中国人民銀行(中央銀行)は19日、2013年7月20日より金融機関の貸出金利の下限規制を全面的に撤廃すると発表した。新華社が伝えた。
中央銀行は、基準金利の0.7倍までとしている現在の銀行貸出金利の下限規制を撤廃し、金融機関が商業原則に基づき貸出金利水準を自主的に決定できるようにするとした。また再割引率に基づき手形割引率を確定する方法を改め、金融機関が自主決定できるようになる。農村信用社への貸出金利については、上限を設定しない。
中央銀行は、差別化された住宅信用貸付政策を厳格に執行し続け、不動産市場の健康的な発展を促すため、個人用住宅ローンの金利変動幅については調整しないと発表した。
中央銀行は、「貸付金利の下限規制撤廃により、金融機関と顧客の金利交渉の余地が拡大され、金融機関の差別化された金利戦略を促進し、企業の融資コストを削減できる。金融機関の金利自主決定能力を高め、経営方式の転換、サービス水準の向上、企業・住民への金融支援の強化を促す。金融資源の配置の改善を促し、金融の実体経済支持の効果をより良く発揮し、経済の構造調整とモデルチェンジ・アップグレードをより良くサポートすることができる」と表明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年7月22日