中国・EUの太陽光パネルを巡る摩擦は、8月5日の期限に達する前に、和解に至る見通しとなった。海外メディアは7月25日に消息筋の話として、「中国の交渉代表者はEUと、某協定の重要内容について合意に至り、EUが来月に中国製太陽光パネルへの適用を予定している懲罰的な関税を回避する望みをつないだ」と伝えた。国際金融報が伝えた。
欧州委員会のカレル・ドゥグヒュト通商担当委員のHelene Banner報道官も昨日、「交渉が集中的に進められており、解決方法を見つけるための努力を続けている」と表明した。いわゆる「重要内容」とは、中国・EUがこれまで継続してきた価格(中国製太陽光パネルのEU28カ国における最低販売価格および年間割当額)に関する交渉だ。
中国・EUの双方はこれまで、価格面で大きな不一致を見せていた。多くの中国企業は中国機電産品輸出入商会に対して0.5-0.54ユーロ/ワットという妥協ラインを提案していたが、EU加盟国の自国産モジュールの価格は0.6-0.7ユーロ/ワットに達している。
最終期限が近づき、中国・EUの双方は譲歩を示した。ドイツの再生可能エネルギー・太陽エネルギー技術サービスコンサルティング会社であるSolarpraxis AG社が発行する雑誌は、「EUは0.6/ワットを大きく下回る最低輸入価格を提案した」と伝えた。業界関係者も、「中国の交渉代表者も妥協の意思を示し、数日内に最終的な価格を提出する見通しだ。今週中にも、双方は価格面で和解に達するだろう」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年7月27日