ゴールドマン・サックスは25日に発表したレポートで、中国アルミ(02600.HK)の投資判断を「ニュートラル」から「セル」に引き下げ、目標株価を3.2香港ドルから1.5香港ドルまで大幅に下方修正した。中国アルミのコストが上昇し、上半期でも通年でも引き続き損失を計上すると予想されていることが理由である。
2014年の株価純資産倍率(PBR)が過去の平均値の1.5倍を下回る0.7倍になる見込みだが、赤字経営が続き、株主資本利益率がマイナスである状況下、中国アルミのバリュエーションがさらに下がる可能性が高い。
「中国で多くの建設中アルミ生産能力があり、その規模と増加速度が市場の予想をはるかに超えている。立ち遅れた生産能力の淘汰は、代償が大きい上、長いプロセスを要するものである。経済成長率と就業率を重視する地方政府が赤字のアルミ企業を支援していることは、中国アルミ業の生産能力過剰状況が深刻化している大きな原因である」とゴールドマン・サックスが指摘した。
「中国証券報」より 2013年7月26日