共同通信社の報道によると、国連の直属組織である国際海底機構は今月の会合で、日本の南鳥島沖約600キロの公海の6カ所計3000平方キロメートルのコバルトリッチクラスト探査鉱区の独占探査権を承認した。探査期間は15年間。海底地層コバルトリッチクラストのこのような探査権を取得したのは世界初となる。
日本は1987年、ハワイ南東沖のマンガン団塊鉱区を獲得したが、開発はまだ行っていない。2012年7月、日本の独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構は鉱区の探査を申請した。
その後、日本政府は海洋資源調査船「白嶺」を派遣して埋蔵量を調査。公海海底のコバルトリッチクラスト開発に関する規定はまだないが、経済産業省の担当者は、「日本はすでに探査権を獲得している鉱区の単独での採掘を承認される可能性が高い」と述べた。
また、共同通信社の報道によると、コバルトリッチクラストの採掘やレアアース抽出などの技術はまだ整っておらず、経済産業省は鉱区獲得後、低コスト生産の技術の研究を全面的に開始すると見られる。公海でレアアースを採掘できれば、日本は中国のレアアースに頼る必要がなくなる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年7月28日