中国では、最近上海地区の一部銀行が期間5年の定期預金の金利を引き上げたほか、北京と広州などの地区の光大銀行、平安銀行、北京銀行などの中小銀行も相次いで中長期預金金利を引き上げ、期間2年、3年、5年の定期預金の金利は平均で10%引き上げられた。
定期預金金利の引き上げと同時に、6月の資金逼迫問題収束後に1度下落を見せた銀行の資金運用商品の利回りも近頃上昇に転じている。中国証券報記者の調査では、現在中国工商銀行、農業銀行、中国銀行、中国建設銀行、中国交通銀行などの大手国有商業銀行では、まだ預金金利引き上げの動きが見られていない。
アナリストは、「中長期定期預金金利の引き上げと銀行の資金運用商品利回りがともに上昇していることは、銀行がある程度の資金圧力に直面していることを伺える。さらには、銀行が資金力の強化、流動性リスクの回避に向けて積極的に取り組んでいることをも意味している」と指摘する。
「中国証券報」より 2013年8月12日