中国の富裕層が海外の高級品店で「買い占め」により消費能力を示している際に、財布の紐がきつくまだ出国したことのない若い世代は、インターネットにより海外に旺盛な購買力を示している。タオバオのオンライン決済サービス・支付宝(アリペイ)が5日に発表した「韓日海淘報告書」(海淘:中国国内の消費者が、同社のサイトを利用し、海外のネットショップで消費すること)によると、中国のネットユーザーの「海淘」の取引金額は、前年同期比で219%と急増した。
同報告書によると、かつての「海淘」は欧米市場が中心であったが、今年からは韓日市場が「海淘族」の新しい寵児となっている。大幅な円安の刺激を受け、中国人消費者の今年上半期の日本商品の取引規模は、300%超の増加率で圧倒的な勢いを示した。為替要素を受けなかったが、韓国商品の取引規模の増加率も160%超となった。
昨年より、代理購入業者を利用せず、直接海外のネットショップで「海淘」することが、中国ネット通販のブームとなっている。支付宝は先程、2012年の中国人の「海淘」の総額が、117%増加したと発表した。