3大指標がすべて好転し、経済が落ち着いた回復を見せていることを市場が確認した。中国国際金融有限公司の彭文生エコノミストは、工業増加額(付加価値ベース)は多くの業界に関係し、誤差の小さいデータであると説明する。投資家が関心を持つ鉄道貨物輸送量や発電量は経済活動と緊密に関係しており、統計誤差も小さい。発電量を見ると7月は前年同月比8.1%増と前月の6%を上回った。今年7月の高温の天候がどれだけ影響しているかは推算が難しいが、少なくとも発電量と工業生産の増加は方向的には矛盾しない。
7月の鉄道貨物輸送量は5カ月連続のマイナス成長が続いた後ようやくプラスに転じた。過去のデータをみると、鉄道貨物輸送量の変動は工業生産を明らかに上回るが、両者の方向性は一致している。需要サイドのデータも改善したが、不確定性が大きい。供給と需要サイドのデータを考察すると、このところの経済成長は低空飛行から上向き始めている傾向が強まっている。