安倍首相と黒田総裁が日本経済の大胆な実験に着手してから、この計画がもたらした効果は予想に反するものだった。2013年上半期、円安により日本は史上最大の貿易赤字を記録した。円相場の下落に伴い、日本の輸入商品の価格が高騰し、そのペースは輸出増加のペースをはるかに上回った。
将来的に、日本の輸出が本当に増加することはあるだろうか。そのチャンスはなく、少なくとも持続的なものとはならない。これには二つの主因がある。(1)2013年までの円高により、日本の多くの伝統的な輸出企業は、生産ラインを海外の割安な場所に移した。多くの日本製品は事実上、中国、韓国、フィリピン、ベトナムで生産されている。ゆえに円安が、これらの商品の日本からの出荷量を増やすことはない。(2)他国は円安に対して報復を行う。他国は債務の金融化により、法定のマネーサプライを増加し、本国通貨の相場を下落させるだろう。
このような競争は最終的に、預金者の破産を招き、非常に高いインフレ率と巨大な資産バブルを生む。バブルが破裂した場合、2008年より深刻な不況に見舞われるだろう。
中国網日本語版(チャイナネット)」2013年8月19日