中国景気拡張局面入りも、当面大幅な回復望めず

中国景気拡張局面入りも、当面大幅な回復望めず。

タグ: 中国景気拡張局面入り

発信時間: 2013-08-23 16:47:43 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

◆経済情勢は徐々に好転

「現在の経済情勢はある程度好転しているものの、回復力は限られているようだ」と指摘する中国国家情報センターのチーフエコノミストである範剣平氏は、「輸出やPMIに比べ、工業製品価格の動向はより正確に経済情勢を反映することができる。ここ最近、鋼材や石炭、セメントなどの工業製品の価格はいずれも上昇し、確かに市場の需給関係が改善していることを示しており、経済は安定しつつ回復に向かっている。今後、経済成長率が大幅に低下する可能性は小さい」との見方を示している。

しかし、経済回復の持続性と回復力については多くの専門家が「過度に楽観視することはできない」との見方である。中国マクロ経済学会秘書長の王建氏はかつて、「第4四半期、中国経済は底を打って上昇に転じ、更には再び急速な成長に突入する」と予想していた。しかし、その後、この予想を修正した王氏は「予測していた大規模な構造調整はまだ始まっておらず、外需はなおも低迷が続いている。中国国内の生産能力過剰の問題において、内需拡大による突破口を見つけなければ、経済成長は低迷した局面から脱却することができない」と指摘した。

UBS証券チーフエコノミストの汪涛氏は「6月末以来、中国政府と中央銀行は、銀行間市場の金利を比較的安定した、或いはギリギリの均衡状況に保つための措置を講じており、貸付の伸びが徐々に緩やかになることが、第4四半期の経済成長率を押し下げると見られる。経済の上昇リスクと低下リスクはバランスが保たれており、第3四半期の国内総生産(GDP)成長率は前期比で緩やかに上昇に転じ、前年比成長率は安定して7.5%となるだろう。第4四半期の前年比成長率は7.2―7.3%に低下する可能性がある」との見方を示した。

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